これまでは、SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトをサーバーに公開後は、全てのキューブを閲覧できる権限設定しか行ってこなかったが、今回、ログインユーザーによって表示できるキューブを変更できるようにしたので、その手順について述べる。
前提条件として、下記記事のActive Directoryの設定が終わっている必要がある。
Active Directoryを使って外部からSQL Server Analysis Servicesにアクセスしてみた(4)今回も引き続き、Active Directoryを使って、同一ドメイン内の他のPCからSQL Server Analysis Servi...
例えば、以下のようにSSASCube1, SSASCube2があるSQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクト内で、test_sqlserverユーザーはSSASCube1,SSASCube2の両方が参照でき、test_cubeユーザーはSSASCube1のみ参照できるよう、設定することができる。
実際、test_sqlserverというドメインユーザーでログインすると、以下のように、SSASCube1,SSASCube2の両方が参照できる。
他方、test_cubeユーザーというドメインユーザーでログインすると、以下のようにSSASCube1のみ参照でき、SSASCube2は参照できない。
なお、SQL Server Management System(SSMS)でアクセスすると、表示非表示は、キューブの読み取り権限でなく定義の読み取り権限によるので、読み取り権限の有無が判断できない。
そのため、今回は、SQL Server Data Tools(SSDT)からキューブを参照する方式で確認することにした。なお、この処理ができるまでの過程については、今後記載予定。