以前、このブログにて、IPアドレスをIPv4形式で取得する方法について記載していたが、今回、別の方法でIPアドレスをIPv4形式で取得することができたので、その方法について共有する。
前提条件
以下の記事のIPアドレスを取得し表示するプログラムが作成済であること。
また、下図のように、VMオプションに何も指定されていないこと。
やってみたこと
URL指定をlocalhostからIPアドレスに変更する方法
画面にアクセスする際、「http://localhost:(ポート番号)/」でなく、「http://127.0.0.1:(ポート番号)/」とアクセスすると、下図のように、IPアドレスがIPv4形式で表示されることが確認できる。
IPv4をIPv6より優先する設定に変更する方法
現状、Windows10ではIPv4よりIPv6が優先されるようになっているため、IPv4を優先するよう設定を変更すると、「http://localhost:(ポート番号)/」と画面にアクセスした場合も、IPアドレスがIPv4形式で表示できるようになる。
IPv4を優先するような設定方法については、下記サイトを参照のこと。
https://www.vwnet.jp/Windows/w7/IPv4/IPv4PriorityUP.html
まずは、下図のように、コマンドプロンプトを管理者モードで起動する。
その後、「netsh interface ipv6 show prefixpolicies」コマンドにより、IPv6設定である「::ffff:0:0/96」が、IPv4設定である「::1/128」より優先順位が上であることが確認できる。
次に、IPv4設定を優先するため、「netsh interface ipv6 set prefixpolicy ::ffff:0:0/96 50 0」「netsh interface ipv6 set prefixpolicy ::1/128 35 4」のコマンドを順次実行する。
変更後、「netsh interface ipv6 show prefixpolicies」コマンドを再度実行すると、IPv4設定である「::1/128」がIPv6設定である「::ffff:0:0/96」より優先順位が上であることが確認できる。
上記変更を行った上で、「http://localhost:(ポート番号)/」と画面にアクセスすると、下図のように、IPアドレスがIPv4形式で表示されることが確認できる。
要点まとめ
- URLのホスト名をIPアドレス指定にするか、IPv4を優先する設定に変更することによって、VMオプションを付与しなくても、IPアドレスをIPv4形式に設定できる。