SSAS

GCS(Google Cloud Storage)のファイルをSQLServerに取り込んでデータ分析を行った(4)

データ分析用のデータ(ディメンション・キューブ)であるSSASプロジェクトを、SQL Server Analysis Serverに配置するところまで、一括で実施できるJavaプログラムを作成したため、その内容について共有する。

今回は、GCP上にSQL Server搭載済の仮想マシンを作成し、Javaプログラムを作成する直前までの環境構築手順について述べる。

やってみたこと

  1. SQL Server搭載済の仮想マシンの作成・ログイン
  2. Internet Explorer(IE)の設定変更
  3. SQL Server Data Tools(SSDT)のインストール
  4. SQL Serverへのテーブル作成・データの追加
  5. SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトの作成・デプロイ
  6. SQL Server Reporting Services(SSRS)プロジェクトの作成
  7. サクラエディタのインストール
  8. 7-zipのインストール
  9. Windows PowerShellにInvoke-ASCmdコマンドレットをインストール
  10. Eclipseの解凍・プロパティエディタのインストール
  11. sqljdbc_auth.dllの取得
  12. 環境変数Pathの設定

 

SQL Server搭載済の仮想マシンの作成・ログイン

今回はGCP(Google Cloud Platform)上の仮想マシン上でJavaプログラムを作成するため、SQL Server搭載済の仮想マシンを作成し、リモートデスクトップ接続によりログインした。その手順については下記記事を参照のこと。

GCP(Google Cloud Platform)でSQL Server搭載済の仮想マシンを作成してみた今回は、GCP(Google Cloud Platform)環境で、SQL Server搭載済の仮想マシンを作成したので、その手順につい...

また、本記事の以降の手順は、全てSQL Server搭載済の仮想マシン上で実施している。

Internet Explorer(IE)の設定変更

GCP(Google Cloud Platform)上で仮想マシンを作成すると、Internet Explorer(IE)のセキュリティレベルが高いため、各種ソフトウェアのインストールやVisual Studioのログインが行えない。そのため、以下のように設定変更を行った。

1) Internet Explorer(IE)を起動し、「Internet options」を指定
IE設定1

2) 「Security」タブを指定し、「Custom lebel…」ボタンを押下
IE設定2

3) それぞれのセキュリティレベルを、DisableからPrompt, Enable(一部High Safety)に変更し、「OK」を押下
IE設定3

4) 「Privacy」タブを指定し、Pop-up Blocker、Inprivateのそれぞれのチェックを外す
IE設定4

5) 「Advanced」タブを指定し、下記画面のように変更し「OK」を押下
IE設定5

6) SQL Server搭載済の仮想マシンを再起動
仮想マシンを再起動し、再度ログインする

SQL Server Data Tools(SSDT)のインストール

SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトやSQL Server Reporting Services(SSRS)プロジェクトを作成するため、SQL Server Data Tools(SSDT)のインストールを行った。以下のサイトから「SSDTスタンドアロンインストーラー」をダウンロードし、インストールした。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/ssdt/download-sql-server-data-tools-ssdt?view=sql-server-2017

なお、「SQL Server Analysis Services」「SQL Server Reporting Services」「SQL Server Integration Services」は全てインストール対象とした。

SQL Serverへのテーブル作成・データの追加

SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトやSQL Server Reporting Services(SSRS)プロジェクトを作成するためのデータ準備として、SQL Server Databaseへのテーブル作成とデータ追加を行った。実施した内容は、下記記事の「データ準備」を参照のこと。

SQL Serverのデータ分析を行った(1)今回は、データ分析用のデータ(ディメンション・キューブ)を作成するためのSQL Server Analysis Services(SSA...

SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトの作成・デプロイ

SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトの作成とデプロイを行った。実施した内容は、下記記事の「SSASプロジェクトの作成」から「SQL Server Analysis Servicesへのキューブの配置(デプロイ)」までを参照のこと。

SQL Serverのデータ分析を行った(1)今回は、データ分析用のデータ(ディメンション・キューブ)を作成するためのSQL Server Analysis Services(SSA...

なお、上記記事の「データソースの追加」の、「6)権限借用情報」のみ、下記設定に変更して実施している。
SSASデータソース

SQL Server Reporting Services(SSRS)プロジェクトの作成

SQL Server Reporting Services(SSRS)プロジェクトの作成を行い、データ分析結果の出力を行った。実施した内容は、下記記事を参照のこと。

SQL Serverのデータ分析を行った(2)前回の「SQL Serverのデータ分析を行った(1)」に引き続き、今回はSQL Server Reporting Services(S...

サクラエディタのインストール

テキストファイルの編集を容易にするために、サクラエディタのインストールを行った。サクラエディタのインストール手順は、下記サイトを参照のこと。
http://supportdoc.net/support-coffee/05-sakura.html

7-zipのインストール

eclipseのファイルを解凍する際に、7-zipを利用すると早く行えるため、7-zipという圧縮・解凍ソフトをインストールした。7-zipのインストール手順は、下記サイトの「2.「7-Zip」のインストール」を参照のこと。
https://novlog.me/win/win10-install-7zip/

Windows PowerShellにInvoke-ASCmdコマンドレットをインストール

SQL Server Analyis Serverにデプロイ済のSQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトを削除するために、Windows PowerShellにInvoke-ASCmdコマンドレットをインストールした。Invoke-ASCmdコマンドレットのインストール手順は、下記記事の後方を参照のこと。

GCS(Google Cloud Storage)のファイルをSQLServerに取り込んでデータ分析を行った(3)GCS(Google Cloud Storage)に配置したファイルを、SQL Server搭載済の仮想マシンに転送し、SQL Serv...

Eclipseの解凍・プロパティエディタのインストール

Javaプログラムを作成するため、Eclipseをダウンロード・解凍し、プロパティエディタのインストールを行った。Eclipseのダウンロード・解凍およびプロパティエディタのインストール手順は、下記記事の「3.Eclipseのダウンロードと解凍」「4.プロパティエディタのインストール」を参照のこと。

JavaでSQL Serverにデータロードするプログラムを作成した(環境構築編)今回も引き続き、Javaで作成したSQL Serverにデータロードするプログラムについて記載する。ここでは、JavaでSQL Serv...

sqljdbc_auth.dllの取得

Windows認証でSQL Serverに接続できるプログラムを作成するため、SQL Server のJDBCドライバをダウンロードすると含まれているsqljdbc_auth.dllというファイルをダウンロードした。sqljdbc_auth.dllというファイルをダウンロードする手順は、下記記事の「2.sqljdbc_auth.dllファイルをプログラムから参照できるパスに配置」を参照のこと。

JavaでSQL Serverにデータロードするプログラムを作成した(環境構築編)今回も引き続き、Javaで作成したSQL Serverにデータロードするプログラムについて記載する。ここでは、JavaでSQL Serv...

なお、sqljdbc_auth.dllファイルのパス設定については、次の「環境変数の設定」にて述べる。

環境変数Pathの設定

javaコマンドの実行と、sqljdbc_auth.dllファイル読み込みを行えるようするため、環境変数Pathの設定を行った。

eclipseは、以下のように「C:\eclipse\pleiades」下に解凍している。
Eclipseパス

従って、eclipse内のJava1.8の実行ファイルへのパスは、以下のように「C:\eclipse\pleiades\java\8\bin」となる。これを環境変数Pathに設定する。
Eclipse_Javaパス

また、sqljdbc_auth.dllファイルは、以下のように「C:\sqlserver_jdbc\sqljdbc_6.0\enu\auth\x64」に配置されている。これも環境変数Pathに設定する。
sqljdbc_authパス

環境変数Pathの設定手順は、以下の通り。

1) Control Panel(コントロールパネル) – System and Security(システムとセキュリティ) – System(システム)と順次選択し、下記画面を表示。さらに下記画面のChange Settings(設定の変更)ボタンを押下。その後、Advanced(詳細設定)タブからEnvironment Variables(環境変数)ボタンを押下。
環境変数パス設定1

2) System Variables(システム環境変数)のPathを選択し、Edit(編集)ボタンを押下。
環境変数パス設定2

3) 下記環境変数Pathの編集画面に遷移するため、「C:\eclipse\pleiades\java\8\bin」と「C:\sqlserver_jdbc\sqljdbc_6.0\enu\auth\x64」を追加し、「OK」を押下。
環境変数パス設定3

4) 環境変数を追加後、コマンドプロンプト上で「java -version」を実行し、javaコマンドが利用できることを確認。
環境変数パス設定4