SQL Server Analysis Services(SSAS)を利用すると、SQL Serverのデータをいろいろな切り口で分析できる。今回は、SQL Server Analysis Services(SSAS)について調べた内容について共有する。
SQL Server Analysis Services(SSAS)とは
SQL Server Analysis Services(SSAS)はSQL Serverの標準機能として提供される多次元分析サービス。
多次元分析とは、大量に集められたデータに対して、日別や項目別、場所別など切り口を多角的に捉えながら分析することをいう。
多次元分析を行うと、データベースに登録された膨大なデータに対し、リアルタイムに分析処理を行えるため、企業経営の意思決定を高速に行うことができる。
多次元分析のデータモデル
多次元分析では、日別や項目別、場所別など切り口である「ディメンション」と、ディメンション毎の考察対象となる実績値である「メジャー」と、メジャーを複数のディメンションにまたがって格納した「キューブ」というものから構成されている。
例えば、以下の売上表であれば、日付・製品名・場所が「ディメンション」で、売上金額が「メジャー」である。
上記の「ディメンション」「メジャー」「キューブ」を用いて、多次元分析を行うと、例えば以下のように、場所別製品別金額を算出することができる。
多次元分析のデータモデル開発ツール
SQL Server Analysis Services(SSAS)で多次元分析のデータモデルを開発する際は、SQL Server Data Tools(SSDT)と呼ばれるSQL Server共通の無償開発ツールを使用する。
SQL Server Data Tools(SSDT)は、以下のサイトからダウンロードできる。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/ssdt/download-sql-server-data-tools-ssdt?view=sql-server-2017#ssdt-for-vs-2017-standalone-installer