SSAS

階層構造をもつディメンションを作成してみた(2)

今回も引き続き、日別や項目別、場所別などデータ分析の切り口となる「ディメンション」の階層構造について述べる。今回は、階層構造をもつディメンションの作成例と、その確認結果について述べる。

前提条件

SQL Server、SQL Server Management Studio、SQL Server Analysis Services、SQL Server Data Toolsがインストール済であること。これらのインストール手順は下記を参照のこと。

SQL Serverのデータ分析を行う環境構築を行った(1)今回は、SQL Serverのデータ分析を行う環境構築として、SQL Server・SQL Server Management Stud...
SQL Serverのデータ分析を行う環境構築を行った(2)前回の「SQL Serverのデータ分析を行う環境構築を行った(1) 」で環境構築を行った結果、SQL Server Analysis ...

参考サイト

今回実施する内容に関連する、SQL Server Analysis Services(SSAS)プロジェクトの画面を利用した作成手順については、以下を参照のこと。

SQL Serverのデータ分析を行った(1)今回は、データ分析用のデータ(ディメンション・キューブ)を作成するためのSQL Server Analysis Services(SSA...

やってみたこと

  1. sales2テーブルの準備
  2. sales2テーブルを参照するデータソースビューの作成
  3. ディメンションの作成
  4. ディメンションの階層構造の設定
  5. キューブの作成とデプロイ
  6. デプロイ後のディメンションの確認

sales2テーブルの準備

今回参照元となるsales2テーブルを作成し、データ追加を行った。作成後のsales2テーブルは以下の通り。
テーブルの準備

sales2テーブルを参照するデータソースビューの作成

sales2テーブルを参照するデータソースビューを作成した。作成後のデータソースビューは以下の通り。
データソースビューの作成

ディメンションの作成

「Sale Date」「Sale YM」を属性に持つディメンションを作成した。作成手順は以下の通り。

1) 「ディメンション(Dimensions)」を右クリックし、「新しいディメンション(New Dimension)」を選択
ディメンションの作成1

2) ディメンションウィザードが開くので、「次へ(Next)」を押下
ディメンションの作成2

3) 「既存のテーブルを使用(Use an existing table)」を選択した状態で、「次へ(Next)」を押下
ディメンションの作成3

4) sales2テーブルを参照するデータソースビューを選択した状態で、「次へ(Next)」を押下
ディメンションの作成4

5) 属性名「Sale Date」「Sale YM」を選択した状態で、「次へ(Next)」を押下
ディメンションの作成5

6) ディメンション名「DimSale2Date」を指定し、「完了(Finish)」を押下
ディメンションの作成6



ディメンションの階層構造の設定

先ほど作成したディメンションに、階層構造を設定した。設定手順は以下の通り。

1) 先ほど作成したディメンション「DimSale2Date」を開き、「Sale Date」「Sale YM」という属性をドラッグ&ドロップで「階層(Hierarchies)」ウィンドウにコピー
ディメンションの階層構造の設定1

2) 1)でコピー後は下記状態になる
ディメンションの階層構造の設定2

3) 「属性関連(Attribute Relationships)」タブを選択し、「Sale Date」属性を「Sale Ym」属性の位置にドラッグ&ドロップでコピー
ディメンションの階層構造の設定3

4) 3)でコピー後は下記状態になる
ディメンションの階層構造の設定4

5) 3)でコピー後に、「ディメンション構造(Dimension Structure)」タブを選択すると下記状態になる
ディメンションの階層構造の設定5

キューブの作成とデプロイ

先ほど作成した階層構造をもつディメンションを含むキューブを作成し、SQL Server Analysis Serverにデプロイした。作成したキューブの内容は以下の通り。
キューブの作成

デプロイ後のディメンションの確認

以下の手順で、SQL Server Analysis Serverにデプロイした、階層構造をもつディメンションを確認した。

1) 「ファイル(File)」メニューから「開く(Open)」→「Analysis Services Database」の順に選択
ディメンションの確認1

2) デプロイ済のSSAS(SQL Server Analysis Services)プロジェクトを選択し、「OK」を押下
ディメンションの確認2

3) 「デバッグ(Debug)」メニューから選択したSSASプロジェクトのプロパティ(Properties)を選択
ディメンションの確認3

4) ソリューションエクスプローラー(Solution Explorer)が開き、選択したSSASプロジェクトが表示されることを確認する。「AttributedProperties TypeDescriptor Property Pages」画面は使わないので「キャンセル(Cancel)」を押下
ディメンションの確認4

5) 階層構造をもつディメンション「DimSale2Date」の「表示(Browse)」メニューを選択
ディメンションの確認5

6) 下図のように、「SaleDate」「Sale Ym」の階層関係が表示されることを確認
ディメンションの確認6