Spring Boot STS利用

Spring Boot上で動作するプログラムの文字コードをShift_JISに変更してみた

Spring Boot上で動作するプログラムの文字コードは、通常UTF-8になっている。その詳細については以下のサイトを参照のこと。
https://qiita.com/kazuki43zoo/items/a365d194f5c4df28912f

今回は、HTMLの文字コードをUTF-8からShift_JISに変更してみたので、そのサンプルプログラムを共有する。

前提条件

下記記事の実装が完了していること。

Mavenで複数画面をもつSpring Bootプロジェクトを作成してみた今回は、下記記事と同じ機能を、STS上でMavenで実装してみたので、そのサンプルプログラムを共有する。 https://www....



サンプルプログラムの作成

作成したサンプルプログラムの構成は以下の通り。
サンプルプログラムの構成_1

まずは、全てのJavaソース、HTML、XML、CSS、プロパティファイルについて、文字コードを「Shift_JIS」に変更する。その手順は以下の通り。

1) 編集するファイルの存在するディレクトリを開き、編集するファイルを選択し右クリックし、「SAKURAで開く」を押下する。
サンプルプログラムの作成_1_1

2) 「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」を押下する。
サンプルプログラムの作成_1_2

3) 文字コードセットを「SJIS」に変更し、「保存」ボタンを押下する。
サンプルプログラムの作成_1_3

4) 以下のように、上書き確認のダイアログが表示されるので、「はい」ボタンを押下する。
サンプルプログラムの作成_1_4

以上を、全てのJavaソース、HTML、XML、CSS、プロパティファイルについて繰り返す。



さらに、STS上でファイルを開くときの文字コードを変更する。その手順は以下の通り。

1) 開くファイルを選択し右クリックし、「プロパティ」を押下する。
サンプルプログラムの作成_2_1

2) テキスト・ファイル・エンコードを「Shift_JIS」に変更し、「適用して閉じる」ボタンを押下する。
サンプルプログラムの作成_2_2

以上を、全てのJavaソース、HTML、XML、CSS、プロパティファイルについて繰り返す。

https://www.purin-it.com/doctor-homenet

その他、前提条件のプログラムから変更したプログラムは、以下の赤枠となる。
サンプルプログラムの構成_2

pom.xmlの内容は以下の通りで、先頭のxml宣言とpropertiesタグの文字コードを、Shift_JISに変更している。また、mvnコマンドでのビルドが成功するよう、oracleを利用するための設定も変更している。

ウズウズカレッジJavaコースはわかりやすい動画教材と充実した就業サポートで優良企業を目指せるプログラミングスクールだったJavaは、世界中で広く使われていて、現在の需要が高く将来性もある開発言語になります。 https://www.acrovision....

さらに、application.propertiesの内容は以下の通りで、文字コードをShift_JISに変更する設定を追加している。なお、application.ymlの場合は、日本語のコメントを入れると動かなくなるため、application.propertiesに変更している。



また、HTMLファイルについては、全て、文字コードをShift_JISに変更している。以下は完了画面のHTMLファイルの例となるが、全てのHTMLファイルについて変更している。

さらに、UserDataMapper.xmlの内容は以下の通りで、先頭のxml宣言の文字コードを、Shift_JISに変更している。

その他のソースコード内容は、以下のサイトを参照のこと。
https://github.com/purin-it/java/tree/master/sts-make-spring-boot-shift-jis/demo



サンプルプログラムのビルドと実行結果

サンプルプログラムのビルドと実行は、mvnコマンドで実施する。その手順は以下の通り。

1) サンプルプログラムのpom.xmlの存在するディレクトリ上に移動し、「mvn clean」コマンドを実行する。
サンプルプログラムの実行結果_1

2) 「mvn package」コマンドを実行し、Jarファイルを生成する。
サンプルプログラムの実行結果_2

3) 「java -jar target/(生成されたJarファイル)」コマンドを実行し、Spring Bootアプリケーションを起動する。
サンプルプログラムの実行結果_3

4) 「http:// (ホスト名):(ポート番号)」とアクセスすると、以下の画面が表示される。
サンプルプログラムの実行結果_4

その他の実行結果は、以下の記事の「サンプルプログラムの実行結果」と同等になる。

SQLログ出力内容をカスタマイズしてみた今回は、SQLログ出力内容をカスタマイズし、SQLの実行時間や呼出メソッドをSQLログに出力してみたので、そのサンプルプログラムを共有す...

要点まとめ

  • Spring Boot上で動作するプログラムの文字コードをShift_JISに変更するには、ファイルの文字コードを「Shift_JIS」に変更し、HTMLやXMLで指定する文字コードを「Shift_JIS」に変更すると共に、「application.properties」に文字コードをShift_JISに変更する設定を追加する必要がある。